このブログは、FMラジオからのエアチェックに夢中になっていた昔を懐かしんでタイトルをつけましたが、最もお世話になったFM番組といったら、何といってもNHK-FMの日曜夕方、石田豊さん(故人)の「リクエストコーナー」でした。
この番組を聴き始めた1980年頃は、アーティストの名前などもちゃんと憶えないまま、エアチェック・テープを楽しんでいたことも多く、ピート・タウンゼンドのこの曲も、随分あとになって彼の曲だと分かったのでした。
ピートといえば、The Whoのステージではギターを破壊するなどハードなエピソードを雑誌で目にしていたので、この「Let My Love Open the Door」の軽快なポップさが意外な感じがして、すぐにはイメージが結びつきませんでした。実際、The Whoのファンにとっては、この曲のヒットはどんなふうに評価されているのでしょうね。曲調がどこか「ラジオスターの悲劇」の雰囲気にも通じるものを感じるのは、僕だけでしょうか。
個人的にはこの曲が大好きで、アルバム「Empty Glass」も聴きましたが、楽曲もバラエティに富んでいて、渋さと若々しさが絶妙に同居している、素晴らしい一作だと思っています。