今年を振り返って、どんな音楽を聴いたんだっけ?・・・と考えると、純粋な新譜をほとんど聴いていないことに気づきますが、こうしてネット上で色んな方のおすすめやレビューを拝見したおかげで、新しくはないけれどもいい曲にたくさん出会えたし、昔から聴いていたはずの楽曲やアーティストも聴こえ方が変わったりして、面白い1年だったと思います。
今年、ビリーの紙ジャケ仕様盤をまとめ買いしたのは僕だけでしょうか?店の一角に何気なく並んでいるのを見た瞬間、「これは買わねば」という衝動にかられました。各アルバムを一枚ずつしか置かないのは、あれは戦略だったんでしょうかね。とにかく、まんまとタワレコの思うつぼの自分。
「ニューヨーク52番街」はりアルタイムで結構聴いてたつもりでしたが、今まで気づかなかった楽曲の瑞々しさが歌声の深みと相まって、新鮮に響きます。まさに絶頂期。この後、ロックンロールへ接近し(グラスハウス)、コンセプトアルバム(ナイロンカーテン)を作り、そしてオールディーズを再現(イノセントマン)するなど、アルバムごとに趣向を変えていきましたが、個人的にはこの「ニューヨーク52番街」こそ、ビリーらしさの極みだと声を大にして言いたいです。
久々に聴いたアルバム、その中でも、こんなにいい曲だったっけ?と、うなってしまったのが「ロザリンダの瞳」。漂うような美しいメロディーと、ビリーの優しさ溢れる歌声に魅了されるナンバーです。