今日、ひょんなことから音楽評論家のピーター・バラカン氏のサイト
「音・粋・人」を発見しました。
バラカン氏と言えば、80’sファンにとっては何といっても「ポッパーズMTV」でしょう。他では見られないPV・・・音楽そのものを初めて聴くアーティスト・・・とにかく刺激的で、他のMTV系番組とは違った魅力がありました。
U2のこの曲のPVは、このバラカン氏の番組で初めて観ました。映像の内容はほとんど忘れてしまいましたが(汗)、ネオン瞬く都市の夜空にポッカリとお月さまのように、ボノの顔が浮かんだ図だけは覚えています。
叙情的なピアノとギターの音色、囁くようなボノの歌声が、それまでなかった繊細さを感じさせ、ジワジワと盛り上がります。
タイトルのとおり、広島の原爆にインスパイアされた曲だそうで、そう思って聴くと、終盤の「Don't push me too far .Tonight」という狂おしい歌声に、胸がしめつけられます。
以前取り上げたライブ盤の熱い熱い余韻のあとで、この一見地味なアルバムに出会ったときは正直戸惑いましたが、今あらためて聴くと、若さと渋さが絶妙に共存しているように思えてきました。「Joshua Tree 」より好きかも。