最近、中古で購入したDVDのうちの一枚が「Saltuns of Swing -The Very Best of Dire Straits-」(写真)です。
いわゆるベストPV集なのですが、1980年のアルバム「Making Movies」あたりまでの曲は、正直苦笑いするしかないチープさですね、映像が。特に期待していた「トンネル・オブ・ラブ」は、あの大好きなオルガンのイントロで、メンバーをのせたお立ち台がグルグル回って、「な、何~」と思ってると、ジャーンというギターの入りでメンバーの顔が次々とアップに・・・ 曲の叙情性が微塵も表現されてない~! これが狙ってハズしてるのなら、ある意味凄いです(笑)。
さて、気を取り直して(笑)、このベストPV集にはライブ映像が何曲か収録されていますが、印象的だったのが「Your Latest Trick」。大ヒットアルバム「Brothers in Arms」からのナンバーです。
メロウな泣きのメロディーが際立つ、必殺のミディアムナンバーですが、そのサックスの音色に合わせて、オーディエンスも大合唱するイントロが素晴らしいです。こういうライブ会場に居合わせたい、そう心底思わせます。
意外だったのは、あの印象的な終盤のギターは、マーク・ノップラーではなく、別の人によるスライドギターだったんですね。
ともあれ、ノップラーのつぶやくようないつものヴォーカルのハマリ具合も含め、スタジオヴァージョンよりも格段に魅力的に感じたのは確かです。