自分が全米トップ40を聴き始めた80年代初頭は、米国ではAОRが全盛だったのに対し、英国のチャートの上位には本当に何でもアリってくらい、ガチャガチャと色んなタイプの楽曲が並んでいたイメージがある。
中でも、ガールポップというところでは、バナナラマやこのベルスターズが、ラテンやオールドミュージックの風合いを漂わせつつ、楽しい音楽をやっていた。
ベルスターズは7人の女の子によるバンドで、このデビュー曲「サイン・オブ・ザ・タイムス」は、(ちょっとブームの時期とは違うが)「ファンカラティーナ」と呼びたいノリの良さがあり、全英チャートでは3位まで登るヒットとなった。
他のヒット曲でも、例えば「アイコ・アイコ」(最近は別のアーティストの演奏がホンダ・ステップワゴンのCMに使われてる)などのカバーの選曲のセンスや、意外と確かな演奏力に、このバンドの懐の深さを感じたものだ。
当時、日本でもCMに出演していたらしいが、それはどうしても思い出せない。