SFチックなものからソウルフルなものまで曲作りはバラエティに富み、音作りは緻密で、そしてヴォーカリストが複数いる、という点で、僕の中ではマイク&ザ・メカニクスとアラン・パーソンズ・プロジェクトは似たようなバンドという意識が昔から強かった。どちらも好きなバンドだ。
アラン・パーソンズ・プロジェクトの代表曲と言えば、「Eye in the Sky」や「Don't Answer Me」、「Time」などを挙げる人が多いだろうから、複数いるヴォーカリストの中でも、ホンワカとした(悪くと言うとハッキリしない発声の)あの歌声が、このバンドの声として一般的にイメージが定着しているかもしれない。
自分の場合、初めて出会った曲が、この「Games People Play」で、その若々しくどこか切ない余韻を残すこのヴォーカリストの歌声が印象深い。泣きのメロディラインがハマる人だ。(メンバーの名前がまるで分からず、申し訳ない)
この曲がトップ40入りしていた頃、高校への通学路に突如、貸しレコード屋なるものが出現した。そして、初めてレンタルしたのがこの曲を含むアルバム『Turn of a Friendly Card ~運命の切り札』だった。
このジャケを見ると、カバンとレコードを小脇にかかえた学生たちが、駅前を行き交う風景がよみがえってくる。