ワールドツアーが大好評で今年の来日公演も期待が高まっているビリー。今さら彼のヒット曲のことを自分なんかがどうこうコメントするのも気が引けるが、実は我が家では今、ビリーがちょっとしたブーム(?)になっているのだ。
というのも、娘の小学校の音楽の授業でビリーの曲を合奏しているらしく、PTAでその演奏を聴いた洋楽音痴の妻までもが奇跡的に気に入ってしまい、今や車に乗っているときもビリーのCDばかりリクエストされて、家族全員でいっしょに口ずさんでいる、とそういう状態なのだ。
その曲、「She's Always a Woman」は、1977年の出世作『ストレンジャー』からのシングルで、ビルボードでは最高17位を記録。ビリーが当時の妻に捧げたという美しいバラードで、穏やかなワルツのリズム、美しいピアノの調べに乗って、ビリーの語りかけるような歌声が何とも温かい気分にさせてくれる。
ちなみにうちの妻が気に入っているのは、バックにオカリナ(?)のような音色が聴こえてくるサビの部分。
「ストレンジャー」や「素顔のままで」などに比べて、あまり脚光を浴びないのは惜しい気がする曲だが、曲の雰囲気からしても、こういう地味なポジショニングのほうが似合ってるのかもしれない。
それにしても、学校の音楽の先生も粋な選曲をしてくれたものだ。聞けば、ほぼ同世代の先生で、子どもたちには「君たちのお父さんやお母さんたちが青春時代に親しんだ曲かもしれません」と、説明があったとのこと。何だか、CMなどで70~80年代のヒット曲が多用されているのとダブる現象といえるかも。素直に嬉しいことだ。