ネナ・チェリーの「バッファロー・スタンス」↓を前回取り上げたので、今回も動物つながりで。
それにしても、このアルバムジャケの薄気味悪さ、何をイメージしているのか、いまだによく分からない。ピーター・ガブリエル、1982年リリースのアルバム『Ⅳ』。
雑誌などでも、評論家筋から大絶賛されていた作品で、自分も高校時代にLPをレンタルしたのだが、テープはほとんど聴かずに終わった気がする。難解、とまでは言わないが、ヒットマニアにとっては、決してとっつきやすい音楽ではなかった。
シングルにもなった「Shock the Monkey」のポップさが、辛うじて引っかかった、と言う感じだったろうか。
それでも、この「Shock the Monkey」、当時のトップ40に居並んだヒット曲群の中にあっては、十分「変な曲」だったように思う。リズムが独特だし、まとわりつくような歌声、そしてどうしてもつきまとう、このアルバムジャケの不気味さ。
ピーターとの初対面となったこの曲は、ジャングルの奥へと引き込まれるような、得体の知れない緊張感に満ちていた。