今年は、サッカーのW杯イヤーにもかかわらず、国民に一体感とカタルシスをもたらしたスポーツといえば、野球に他ならなかったと認めざるを得ない。
あのWBC優勝の盛り上がりを皮切りに、アマチュアからプロ野球まで、国内野球の主要大会は名勝負の連続だった。そして、それらの舞台を彩ったのは、北国の野球チームだったことは、特筆すべき今年のトピックスだったろう。
高校野球ですっかり名門の地位を確立した駒大苫小牧高校の活躍に続き、プロ野球、日本ハム・ファイターズの日本シリーズ制覇で、それはクライマックスを迎えた感があるが、忘れちゃならないのが、アマチュア野球の最高峰、9月から10月にかけて行われた都市対抗野球大会を制したのも、北国秋田県のTDKだったということ。
何かとハンデが強調されることの多い北国の生活。まさか、スポーツを通じて、こんな風に一体感を味わえるなんて、ちょっと前までは想像もできなかったことだ。
ということで、今日の1曲は、ベタに「Life in a Northern Town」 。
アカデミックというか、何となくインテリっぽいグループ名にちょっと抵抗があって、リアルタイムではそれほど真剣に聴かなかった曲だが、そんな理由が恥ずかしくなるほど、今聴くと”名曲”だと、つくづく感じる。
大地を思わせるオーケストラっぽい音の広がりが快感。郷愁を呼ぶような、トラディショナルな響きも、今の季節にじんとくるものがある。
そろそろ灯油を買って、ストーブを出さないと。
※投稿時、「駒大苫小牧高校」を「駒大岩見沢高校」と表記してしまいました。
お詫びし、訂正いたします。