年の瀬にちなんだ選曲と思われるでしょうが、実は夕方立ち寄った本屋で雑誌を立ち読みしていたら、店内の有線放送でこの曲が流れてきた。最初、何の曲か思い出せなかったが、サビに入った瞬間に、自然と「♪スル~ザ~イ~」と口ずさんでいた。
この曲の頃のケニー・ロジャースは、出せばヒットの超勝ち組スーパースターって感じだった。初めてラジオ関東の全米トップ40を最後まで聞いたのは、1981年の年末だったと思うが、そのときのNo.1は、彼の「Lady」だった。
そういえば、その「Lady」の作者であるライオネル・リッチーも、ダイアナ・ロスとのデュエット「Endless Love」など、この頃はチャート史に残る大作バラードを、次々と世に送り出していた。
ケニー・ロジャースのこの曲は、カントリーと言うよりも、ほとんどAORという感じで、とても聴きやすい仕上がり。当時は、”いかにも”なバラード連発でチャートを賑わしていた彼に、ちょっと距離を置いていたものだが、超久しぶりに本屋で聴いたこの曲は、懐かしさのあまりか、それほど抵抗なく響いてくるのだった。
本屋の店員の若いおネエちゃんに不思議そうな目で見つめられた。
ハミングも音痴な自分。